インライン加工

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インライン加工の取り組み

押出成形だけでは実現できない製品は、インラインにて加工し、製品化をします。 これまでのインライン加工の実績としては、プレス加工、穴あけ加工、45°カット、 裏削り、表面粗し加工、シート貼り、転写箔貼り、ラミネート貼り、両面テープ貼り、 レーザー印字、インクジェット印字、モヘア挿入などがあります。

浴室目地 インラインプレス加工

浴室の壁と壁の隙間、浴槽と壁の隙間には、これまではシリコンコーキングを施すことにより隙間をふさいでいましたが、乾燥するまでに2~3日必要となり、その間は入浴できないという問題がありました。その問題を解決する為、多くの浴室メーカーでは、乾式目地という押出成形品を使うようになりました。弊社でも数多くの乾式目地を全国の浴室メーカー向けに生産しています。

この浴室用乾式目地は、硬質材料、軟質材料の2層成形品で生産されますが、端部は、床や天井の形状に合わせて切り欠き(凹凸形状)が必要になります。これまでは後工程でこの切り欠きをプレス加工していましたが、弊社では2005年よりこのプレス加工をインラインで実施しております。立上当初は大変苦労しましたが、現在では多くのノウハウが蓄積され、弊社の強みの一つとなっています。

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進化を続けるインラインプレス加工

浴室目地のプレス加工は1回のプレスで可能な形状ですが、用途によってはもっと複雑なプレス加工が必要となります。弊社で行っている自動車部品用ライナー材は、縦と横の2回のプレス加工が必要となります。後工程での加工であれば、押出成形品を90°回転させてプレス加工をするのですが、インラインプレス加工の場合、押出成形品を90°回転させることは困難です。そこで弊社では、プレス金型を工夫することでこの難題を解決し、インラインプレス加工に成功しました。

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インライン穴あけ加工

床見切り等の建材はビスで床に固定しますが、その下穴を弊社ではインラインで開けています。この穴あけ加工も以前は後工程で開けていましたが、インラインで開けることによりコストダウンを図ることができました。

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インライン45°カット

浴室の天井目地カバーは、浴室の上部の入隅に取り付けられる為、端部を45°にカットする必要があります。弊社ではこの45°カットを当初は後工程で加工しておりましたが、専用の加工機を導入し、インライン加工を実現しました。その結果、生産性が向上し、お客様の膨大な発注量にお応えすると共に品質の安定性を格段に向上させることができました。

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インラインシート貼り

巾木や腰壁など木目調の建材は、発泡押出成形品に木目調のラッピングシートを貼り付けて意匠性を高めています。弊社ではこのシート貼りもインラインで実施しています。シートの材質はPVCやPPで、製品幅に合わせてスリットしたシートを押出成形ラインにセットして生産します。基材は、比較的シートを貼りやすいABS樹脂やPVCに加え、接着性の悪いPP・PSへのシート貼りも、インラインで濡れ性を高める工夫をして貼り付けています。

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