階段ソフト段鼻 | エラストマー

階段用ソフト段鼻

階段からの転落による死亡事故を
ゼロにしたい!

厚生労働省によると、家庭内における不慮の事故のうち階段からの転落事故で亡くなった方は435名(2006年)いるとの事です。我々は、そのような死亡事故をゼロにしたいと考え、階段用ソフト段鼻の開発に着手しました。

これまではお客様から頂いた図面を基に生産してきましたが、今回は我々で仕様を決めなければなりません。
「安全な段鼻」を完成させるためには様々な苦労がありましたのでその一部を紹介します。

安全性を上げる為には・・・

階段の安全性を上げる為には段鼻を軟らかくする必要があります。しかし、軟らかくしすぎると、階段を上がるときに段鼻がペコペコへこんでしまい、本来の階段の機能が損なわれてしまいます。

「軟らかくて安全だけど足で踏んでもへこまない。」そんな段鼻を設計するために、コンピュータ解析をし、試作を繰り返しました。

階段用ソフト段鼻の安全性1

押出成形の知見を結集

コンピュータで理想の形状ができても、押出成形で量産できなければ意味がありません。形状、肉厚、材質・・・更なる試作を繰り返し、やっと「軟らかくて安全だけど足で踏んでもへこまない。」ソフト段鼻が完成しました。

階段用ソフト段鼻 押出成形1
階段用ソフト段鼻 押出成形2

衝撃度(G)は通常の階段の1/2以下に

衝撃の強さの測定は「JIS Z 2101 木材の試験方法」に定められています。我々が開発したソフト段鼻を大学の研究室に持ち込み、衝撃度(G)を測定したところ、通常の階段は93Gだったのに対し、我々の開発したソフト段鼻は44Gと半分以下だったことが確認できました。

日本中の全ての階段に我々が開発したソフト段鼻が装着され、階段からの転落による死亡事故がゼロになる日が来ることを願っています。