PPS製品 | スーパーエンプラ

PPS製品

高機能なPPS押出成形品

PPSは、ベンゼン環と硫黄からなる簡単な化学構造を持った結晶性の樹脂です。この樹脂は、約280℃の高い融点を持ち優れた耐薬品性と難燃剤を添加せずに自己消火性を示す燃え難い性質を持っています。一般的には射出成形にて成形されます。

●200℃以上で連続使用が可能な耐熱性
●広い温度領域での高い剛性と強度保持
●樹脂固有のUL V─0ランクの難燃性
●広範な環境条件における優れた寸法安定性
●フッソ樹脂に次ぐ耐薬品性
●高温、多湿、高周波のもとでの高度な電気特性

弊社では2010年よりPPSの押出成形に取り組んでいます。

PPSパイプ

エクセル東海では、一般的にPPSの名前が浸透していない2010年頃よりPPSの押出成形に取り組んできました。きっけは大手家電メーカーの研究所からの問い合わせです。「PPSの押出成形はできますか?」
答えは勿論「Yes」です。

PPSの様々な可能性を実現してきました。

PPSは高機能樹脂である反面、非常に高価な樹脂です。製品実現には、製造コストの問題も多々ありました。我々はお客様の要求性能を満足させるべく、様々な仕様にチャレンジし実現してきました。

シャーペンの芯より薄い肉厚0.3mm超薄肉成形PPSパイプ

コストを抑えるための単純な方法は肉厚を薄くすることです。製品の大きさや形状にもよりますが、外径φ10mmの製品の肉厚を、0.3mmまで薄くしコストダウンを達成した実績があります。

PPSも多層押出成形が可能

非強化グレードに比べ、ガラス繊維などを入れた強化グレードは樹脂量が少ない分やや割安です。エクセル東海ではこれまで培ってきた多層成形技術を生かし、非強化グレードと強化グレードを金型内で積層する多層押出成形が可能です。

世界初!PPSを押出成形で発泡させました。

PPSの押出成形自体、大変高度な技術が必要ですが、弊社ではPPSを軽量化、断熱性能UPの為、発泡成形に挑戦し成功しました。PPSの発泡押出成形の成功は多分、世界初の技術だと思われます。2011年当時、業界誌にも掲載されました。

高熱伝導性PPS

お客様より「熱伝導の良いPPS製品を作りたい。」とのご要望があり、高熱伝導性PPSの開発が始まりました。熱を伝えるためには熱伝導の良い物質を大量に樹脂に練り込まなければなりません。射出成形と違い、金型内で圧力のかかりにくい押出成形ではボソボソになりやすく通常は成形できません。弊社ではこの難題を特殊な金型構造にすることにより解決しました。