一般的な樹脂フェンスは押出成形の単色で成形されます。光を通すフェンスにするには透明にしなければなりません。
しかし、透明にすると見た目の商品価値が下がり、更には他人の視線を遮れずフェンスの本来の目隠し機能を失ってしまいます。
「視線を遮る」=「光を遮る」事が当時の常識でした。「光を通しながら視線を遮る。」この難題に苦悩する日々が始まりました。
そんなある日、窓に設置されたブラインドを見た技術部のTさんが大声を上げました。
「これだ!ブラインドだ!」
ブラインドは不透明な板を等間隔で配置し、光は板と板との間を通過してきます。そこで、次世代フェンスも透明樹脂と不透明樹脂を交互に何層も配置することでブラインドと同様の機能が得られると考えました。